百三十五歩目 夢の材料

百三十五歩目 夢の材料

2016.8.24[Wed]

自分に何ができるか?
 
 
何か持ってるわけじゃない
スゴいことなんてできない
特別だなんて思ったことない
ましてや大した役にもたてない
 
でも、人は力を秘めている
 
人を幸せにする
人生を豊かにさせる
涸れない泉を持ってる
 
ただ、掘りかたを知らないだけ
 
 
歩いて
歩いて
歩いたら、
 
声をかけられ、
泊めてもらい、
食べものをいただき、
君のおかげだと言われた。
 
歩いたら、
 
元気をくれてありがとう
勇気をくれてありがとう
君たちの存在にありがとう
 
君たちに会いたかった
 
ただ、そう言われた。
  
  
荷物は重たかったけど、
辛くて苦しい時もあったけど、
全部がそれ以上に楽しかった。
  
  
フランスからスペインまで、
歩いたあとにできた道、830キロ。
  
小学生でも歩けた。
 
フーゴの誕生日にスタートしたこの旅、
ゴールしたのはライチの誕生日だった。
  
また一歩、大人に近づいた。
 
 
どうして辛くて苦しくても
フラフラになりながら歩けるの?
何を考えたらそんなに歩けるの?
 
大人の質問に、
 
何も考えてない。
右の足を一歩前に出したら、
次は左を一歩前に出すだけ。
 
そう答えたライチ。
  
あきらめない
泣きごと言わない
  
どうせやるなら楽しくやる
  
真っすぐ見つめながら
彼はそんな風に答えた
  
   
子どもは、大人の背中ごしに
その先の景色を見据えている
  
  
  
  
旅するココロ
  
夢の材料は、知識に体験を重ねただけ